NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のオープニング映像より(NHK提供)

スタッフらとともに人形を動かし、オープニング映像の撮影に臨む牧野惇さん(左)=東京都内

 「東京ブギウギ」で一世を風靡した歌手で俳優の笠置シヅ子さん(1914~85年)をモデルにした現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」。盛り上がりに一役買っているのが、歌謡ショーをイメージしたタイトルロゴとパペット(人形)が登場するオープニング映像だ。手がけたのは、福井県越前市出身の映像・アートディレクター牧野惇さん(41)。「『ブギウギ』は見ると元気になれる作品。物語を後押しするものにしたかった」と話している。

 ブギウギは、歌手スズ子が銭湯の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターに駆け上っていく過程を、暗い戦争時代や燃えるような恋と別れを交えながらフィクションとして描く。

 タイトルロゴは、横の線は細く、縦の線は太くして昭和を感じさせる字体とした。ステージ上でスポットライトを受けて躍動するようにデザインし、「歌って踊って」「泣いて笑って」というドラマの要素を盛り込んだ。牧野さんは「笠置さんも常に明るい人生を歩いてきたわけではない。光を当てて(人生の山と谷を)表現したかった」と説明する。

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 オープニング映像はスズ子を模したパペットを使い、歌謡ショーの世界観を表現。パペットの頭や手、足などに取り付けた棒を、軽快なブギのリズムのオープニング曲に合わせて、牧野さんら数人がかりで操って撮影。その後に背景を合成した。牧野さんは「オープニング曲のミュージックビデオとして楽しめるようにしたかった。ドラマの本編が始まるよという、ワクワク感を視聴者に持ってもらえたらうれしい」と語る。

 牧野さんは福井県立武生高校卒。チェコの美術大学でパペットアニメーションを学んだ後、東京藝術大学大学院アニメーションコースを修了。テレビCM、Mr.ChildrenやYOASOBIのミュージックビデオ、東京パラリンピック開会式の映像を手がけた。2025年大阪・関西万博のプロモーション映像も手がけている。

 福井県内では越前市の武生中央公園南西の一帯の愛称「PERKY AREA」のネーミングとロゴを担当した。

 今後の抱負について「オリジナルのアニメ制作にも力を入れていきたい」と話している。